カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、最高賞を受賞しています。
此処がくせ者、カンヌですから、、、
家族の人間模様や親子の確執を描いていると思って御覧に成るのは、、、止めませんが、御止しに成った方が、、、
ブラピやショーンペン目当てで御覧に成るのは、、、悪い事は申しません、他の作品に。
テレンス・マリック監督の作品ですので。
では、どの様な方に御薦めか、、、「2001年宇宙の旅」や「惑星ソラリス」が大好きな方、SFでは全く御座いませんが、大きに御薦めです。あの空気感が感じられる映画です。
ツリー・オブ・ライフ 2011年 テレンス・マリック監督作品
小説や映画に関してブログで書く時、出来る限りストーリーに触れずに書く様心がけています。
ネタバレするレビュ程、邪魔な物は無いと思っていますので。
しかし、本作品に関してはそれが難しい、、、、
大体、ネタバレもくそも無い様な映画ですから、、、、
今回は多少、禁を破ります。
まず、聖書を開いて頂いて、旧約聖書「ヨブ記38章4節~7節」を御覧下さいませ。
これがこの映画の主題です。
(聖書を御持ちで無い?!御覧に成らない方が宜しいかと、、、、まぁ、聖書を読んだ事も無くても教会で結婚式を挙げる国ですから、止めはしませんが、、、)
もう一つの主題は、映画の冒頭での台詞、
There's two way in Life.
In the way of Nature.
In the way of Grace.
You have to choose which one you follow.
つまり神を信じて生きるか否かと云う事です。
はい、どっぷりキリスト教宗教映画です。
説明的展開は少なく、台詞も無く宇宙創造の刻から描く芸術的映像が続いたり致しますが、宗教映画ですので、当然かと。
画像、カメラアングル全て一級品です。素晴らしいです。
これだけでも見る価値はあると思います。
人物描写も演技も素晴らしい。ケチの点けようが無い。
でも、主題とストーリーが、、、宗教映画ですから。
ただ、1950年代を描いた映像は、完全に米国版「三丁目の夕日」!!!
完璧な時代考証で、小物に至るまで正確です。その時代の米国にシンパシーのある方、この時代の描写だけでも感動物です。是非御覧下さいませ。
久々に映画の後、ヨメに解説しました。
まぁ、そう云った映画と思って頂ければ。
クマは聖書も全部読みましたし、YMCA予備校時代、お昼のミサには興味があって全部出ましたが、キリスト教信者ではありません。
ただ、その程度の知識があれば、主題も比較的分かり易く、オチも納得でした。
一般的に御勧め出来る映画では御座いませんが、興味のある方は是非。
観る方によっては「世紀の名作!!!」と感動されると思います。
因みにクマは前述の「2001年宇宙の旅」や「惑星ソラリス」が大好きです、、、