本屋さんの新刊の所に並んでいたので、つい、手にして買ってしまいました。
連載開始当時クマは14歳。学校の帰りの駅の売店で毎週少年マガジン買っていたので、連載当時に全部読んでますが、単行本はと言われると、、、持って無いかも、、、
で、つい。
最近はこう云う刊行増えてます。
三つ目がとおる 手塚治虫
「初の完全版で甦る」、、、
雑誌掲載時のカラーページの復刻と雑誌連載時の順の単行本化は確かにそうです。
でも、雑誌掲載時とは台詞が、、、
手塚先生、単行本化する時、結構加筆しますし、台詞も手直しします。
例えば、かの有名な「火の鳥」ですが、COMに連載されていた話で、版が変わって2回虫プロから刊行されたのと、マンガ少年名義で刊行されたのは台詞が微妙に変わってます。
かの「ブラックジャック」も単行本未収録の話がありますし。
今回の刊行はある程度、最初のオリジナルに近いと云う事で評価出来ます。
しかし、講談社連載の作品が小学館から刊行されるなんて、、、時代ですね。
出版業界ややこしい、、、小学館と集英社、同じグループだったりするし、、、
ストーリーそのものは今読み返しても、面白いです。
当時のオカルトブーム、超古代文明ブームを反映して、古代文明に関して斜めからアプローチしているのですが、流石手塚先生、話として面白いです。
多分御自身が相当興味があったのでしょうね。この分野。
楽しんで書いている事がコマ間から滲み出ています。
丁度、劇画ブームが席巻し、手塚漫画が斜陽に成っていったこの時代、起死回生のホームランを2つ放っています。
「ブラックジャック」と「三つ目がとおる」です。
そう云う意味で、数多くある手塚先生の記念碑的作品だと思います。
懐かしい方は、是非。
今回の刊行が一番オリジナルに近いのは事実です。