目指したのは、
再開して1ヶ月少々経った此方
どじはうす
店に入ると先客は御一人。
何と無く柔らかい、それこそはんなりとした空気が戻っていました、7年前の。
アナログ再生担当はYLの5wayシステム。デジタル再生担当はJBL4343です。
大分元気に鳴る様に成っていました。
でも見に行くと御自慢だった211トランスドライブのパワーアンプに火が入っていません。
代わりに6CA7のアンプが、、、
「まだ、直ってないの?」
「そうなのよ、何か、端の四角いのが手に入らないとか、、、売って無いって言うのよ!どうして?」
いや、どうしてって言われましても、四角い缶詰みたいに大きなオイルコンって、容量判りませんが直ぐに新品が手に入るものでも無く、、、
斯くの如く、幸子ママは全く機械に疎い方でして、、、完全に感性派。
オーディオ機器の調整は周囲の仕事と成っております。
ですから、呉々もオーディオ関係のマニア的質問はしないで下さいませ。
ママさん真面目に答えようとして、、、質問者もろとも訳の判らない世界へワープする事と成ります。
ジャズに関しては詳しいんですけれどねぇ、、、
真面目に黙って音楽に耳を傾け、私語厳禁のジャズ喫茶とは全く対照的に、ママさん自身が話しかけてきます。
今日も先にいらっしゃった方と何の無く会話が始まり、伺うと昔相当なオーディオマニア。
(足を洗われたそうです)
レボックスやマークレビンソンだ、ジムランだと一頻り昔のオーディオ話に花が咲きました。
こう云った流れも「どじはうす」流。
偏にママさんの人柄が作る空気の流れによるものだと思います。
音もそう。
ふわっとした印象派の絵の様な音です。
そうこうしていると、ピアノのハンマーと弦を全て新調したとの事で、調律師さんとピアニストの方が来店。
「生でも良い?」
「勿論!」
と、云う事でミニコンサート開始。大変得を致しました。
しかし、こうして間近にピアノの音を聴くと、生には勝てないなぁと、、、
正直、オーディオは何分の一かの精密スケールモデルを作る様なものだと思います。
とことん本物のディテールに拘るも良し、一部巧妙にデフォルメして本物らしさを醸し出しても良し、どれが正しいと云う正解は無いと思います。
丁度一区切り着いた所で、お暇させて頂きました。
しっかり、8月5日の鈴木良雄さんのライブのチケットは良い席でゲットさせて頂きましたが。
でも、本当に落ち着く御店です。
鈴鹿にいらっしゃった時は是非お立ち寄り下さいませ。