本屋で見かけた時に、「東映マンガ祭り?」と思いましたが、表紙には間違う事の無い、「永井豪&ダイナミックプロ」の文字、、、
???と思いつつ、買いましたよ、思わずね。
読んで、、、
何がしたいのかと、、、
デビルマン対ゲッターロボ 永井豪
魔王ダンテ対ゲッターロボG 永井豪
何れも、御本人による著作で、2010年以降に書かれたものです。
話の内容はテレビアニメーションのノリとでも申しましょうか、、、
まぁ、昔、小学校の頃にテレビアニメーションを観ていた世代としては、懐かしいなぁと思いながら、読んで読めない事は無い。
でもねぇ、、、
確かに「デビルマン」は東映動画に依頼され、キャラ作成に関わり、アニメの原作としての位置づけで少年マガジンに連載が始まったものですが、、、どんどん話が走って行き、今読んでも名作と思える、永井豪氏を代表する作品なんですよね。
善と悪の対立の意味そのものを問い掛ける様な。
未だにラストの一コマは細部の構図まで語る事がで来ますもの、、、
そして、その前段階の作品で在る「魔王ダンテ」も神とは、と云う命題にSF的見地から挑んだ野心作で、、、これも名作なんですがねぇ、、、
いやいや、この名作達を著者自ら「東映マンガ祭り」状態にして、良いんですかねぇ、、、
そして、「ゲッターロボ」、、、
これも東映動画とのタイアップ作品がスタートです、確かに。
でも、故石川賢氏との共著で、主には故石川賢氏の作品。
そして、「ゲッターロボサーガ」と呼称される非常に複雑にして深遠な作品なんですが、、、
(済みません、テレビアニメしか御存知無い方は、全く別の作品と考えて頂いた方が、、、)
これを、元のテレビアニメ状態に戻して、前述の作品登場者と絡めての新作ですが、、、
読んでいて、何か納得が出来ずに、溜息が出ました。
昔のテレビアニメを懐かしんで読むには良いかも知れません。
軽く読むにはね。
でも、永井豪氏の作品、とりわけ「鬼-2889年の反乱-」や「ススムちゃん大ショック」を読んだ事のある方は、読まない方が良いですよ。
結構、ショック受けます。
それと石川賢氏のファンの方も。