ここ2〜3日、ブログの更新もせず、ひたすら本を読んでました。
面白かったものですので、、、(^0^;)
元来、活字中毒ですのでこう云う時は駄目ですね、ず〜っと読んでます。
音楽は掛かってるんですけれどね。読んでいる間中。
(因みに、こう云う時の方が、音の異常に気付く事が多いです。あれっと本から顔を上げたら最後、、、今回は、全くそんな事は無く、終始美音を流して呉れていました。その代わり、アンプの切り替えもスピーカーの切り替えも無しですよ。気分でCDが換わるだけ、、、ですので、ここ2日はオートグラフ・レプリカしか鳴らしてません、、、今も、ジャズボーカルが心地良くスイングしてます)
(とは、言うものの、朝起きて仕事にだけは行っていました、念の為)
元々人情物が結構好きで、本屋さんが好きなクマですから、駄目ですわ、嵌まります。
古本屋さんが舞台の人情溢れる、ファミリードラマ、それも極上の。
東京バンドワゴン 小路幸也
シー・ラブズ・ユー 小路幸也
スタンド・バイ・ミー 小路幸也
マイ・ブルー・ヘブン 小路幸也
オール・マイ・ラビング 小路幸也
オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 小路幸也
レディ・マドンナ 小路幸也
現在、シリーズで7冊目まで刊行されています。
ええ、読みましたとも、全部。ここ2〜3日で、、、
それ程、楽しめました。
舞台は東京下町。
「東京バンドワゴン」という名前の古本屋さんを営む、堀田家の人々とそれを取り巻く人々の織りなす心温まる物語です。
まぁ、昔の大家族テレビドラマを彷彿とさせるストーリーなんですが、これが飽きさせない。
勿論、どんでん返しや、予測不能のラストを期待して読んじゃあ駄目ですよ。ホームドラマなんですから。そう云うのが好きな方は、、、読まない方が、、、予定調和しか御座いません。
でもねぇ、人情物の予定調和は御約束ですから。
1冊が「春」「夏」「秋」「冬」の4つの章で成り立っています。
(4巻の「マイ・ブルー・ヘブン」を除く)
そして、愛すべき登場人物は歳を取って行きます。
それがこの物語の御約束。
各章ごと事件が起こり(1つとは限りません)色々な事情が入り組み、絡みながら綺麗にオチが着きます。
その過程が、活き活きとした筆で、東京の下町の細やかな描写と共に、人々の心を織り込んで描かれています。
読んでいて、心がささくれる事は決してありません。
何故なら、此処に出て来る人は、ほぼ全員が「良い人」ですから!
御都合主義と言われようが、有り得ないと言われようが、良いんです。
物語に没頭している時位、現実から離れて、心の桃源郷に遊んで、何が悪い!!!
(自分のシステムで自分の職場の音を聴く人、居てないでしょ!)
ただ、そこには、条件があります。
上手く作られていないと、現実に戻っちゃうんですよ。
すると、余計白ける、、、
(千葉ネズチューランドと他の遊園地との差は此処かと、、、)
この小説はそこの部分が上手く出来ています。
程良さが。
登場人物も見事に個性的。キャラが立ってる人ばかり。
この辺りもホームドラマ的なんですが、「ああ、この人はこう言うだろうなぁ」とか「この人ならこうする」と云うのが、キャラクターとそれまでの言動から読めて、トントン読み進める事が出来るキャラ決めの上手さは特筆すべき物が有ると思います。
まるで、近所の人の様に感じられますもの、出て来る人全員を。
ただ、読み手の感覚差や嗜好の差も御座いますので、先ずは1巻である「東京バンドワゴン」をお手にとって読んでみて下さいませ。
しっくり来れば、、、、自動的に全巻手に入れる事と成ると思います。
現実には絶対に無い古本屋さん、、、でも在ったら、絶対常連だろうなぁ、、、
カフェ併設だし、ライブもしてるし、、、