今朝、
みとこ先生のHPを覗いていると、2012/9/4(火)の記載に
「昨日書こうかどうしようか迷ったのですが
記録のために書いておきます。
西宮のCornerPocketが9月3日閉店しました。
かなりショックなのですが仕方がありません。
あのParagonさんはどこへ行くのでしょうね。」と、、、
驚いて、
Corner PocketのHPを見に行けば、、、そのとおりでした、、、
ショックですね。
阪急電鉄、西宮北口から北に少し歩いた所、学習塾のあるビルの二階にひっそりとあった喫茶店。
ドアを開けるとカウンター、それを過ぎて入ると、真ん中にパラゴンが。
(済みません、写真、探しましたが御座いませんでした、、、)
此方の音は、エネルギー感のあるマッシブな熱い音。
それでいてタイトに締まるべき部分は締まり、ドラムスやベースの音がだらしない音に成っていませんでした。
此処のパラゴンも素晴らしい音で鳴っていた個体の1つ。
(
みとこ先生の所のパラゴンも素晴らしい音ですが、方向性が異なると思います。ただ、このスピーカーからこれらの音を引き出せる手腕は、どちらも素晴らしいと思います)
パラゴンに初めて触れたのは、大阪、難波の「バンビ」。
BGMとして聴き易い音で鳴っていました。
確かアンプはマッキンのC-22と275でした。
中学、高校の頃には梅田の「バンビ」によく行きましたが、同じ傾向の音。
此処は、1階がパラゴンで、2階がオリンパス、3階がランサーでした。
2階の音が一番好きだったかなぁ、、、
当時梅田に在ったサンスイのショールームにもパラゴンが置いてありましたが、他のジムランと比べると(御存知の様に、1970年代のジムランの代理店はサンスイでした)、抜けの悪い、はっきりしない音で良い印象はありませんでした。
まぁ、そんな事を言うと、オートグラフにも全く良い印象は無かったのですが、、、
そんな記憶があった為、
家を建ててオーディオ再開を決めた時に、先ず上がったスピーカーの候補はパラゴンでした。
良い音で鳴っていると云う噂を聞いて、聴きに行ったのがCorner Pocketです。
前述の様に素晴らしい音でした。
元々ジムランの使用経験はあったので好きな方向性の音でしたし、取り組み甲斐のあるスピーカーだと思いましたが、帰り道でヨメが一言。
「あの音って、あんたの性格で出せる?どうしても細かい所が気に成って、ああ云う纏まり方せえへんよ。」
確かに、、、
それと、予算的な折り合いが付かなかったので、断念しましたが、、、
その後、みとこ先生の御宅で聴かせて頂いたり、Corner Pocketを再訪したりして、その音に触れ、買わないで良かったと、、、
しかし、本当にあのCorner Pocketのパラゴン、どうなるのかなぁ、、、
とは言うものの、同じスピーカーを手に入れてもあの音は出ませんし。
よしんば同じアンプを手に入れてもとてもとても、、、
スピーカーのセッティングなんて、そんな単純なものでは御座いませんもの。
あの場で、あの空気に合わせて何十年も格闘した結果の音ですから。
それでも、素晴らしい個体だっただけに、名伯楽の手に渡れば良いと祈らずには居られません。
また、良い店の灯が消えました、、、残念です。