Helter Skelter:螺旋状の滑り台
おろおろ、あらら、、、
the Beatlesの曲名であり、岡崎京子さんの漫画。
そして、邦画の題名。
非常に賛否両論のこの作品、何故かヨメが借りて、クマは沢尻エリカさんの裸目当てで観ましたが、、、
そんなに悪い映画か???結構楽しめたけれど、、、
と、言うのが本音です。
ヘルター・スケルター 2012年 蜷川実花監督作品
まず、沢尻エリカさんのヌード、濡れ場を期待して御覧に成るのは、全く期待外れに成るのでお止めに成った方が、、、
多分、映画制作側が観客を動員する為に目玉にしただけで、その様な映画では無いと思います。
次に、写真家としての方が知られている蜷川実花監督の色彩感覚が感覚的に合わない方も御止しに成った方が、、、
(「蜷川実花 壁紙」でググって、画像を指定して頂くと、ザーッと御覧頂けます)
原作の漫画は勿論白黒の作品です。更に岡崎京子さんの絵は無駄な書き込みの無い、白の使い方が特徴とも言える絵ですので、原作に思い入れが強かったりすると毒気に当てられ凄く違和感があるかと、、、
以上を先に書いた上で、クマの個人的な感想では結構楽しめる映画だったと。
結構、日本人は映画にメッセージ性を求めますが、そうで無い作品が存在しても良いのでは無いかと個人的に思います。小説では無く映像文化ですので。
全くメッセージは無いと思います。
完全に感性の映画。
そして、一人の人間が壊れていく様が極彩色の独特の映像の中で生々しく描かれていきます。
ただそれだけです。
見事な人格の壊し方です。
(原作はもう少し色々絡みますし、心理描写の絡みも達者での描写も達者ですので、そこを比較すると凄く評価は下がると思います。ただ、原作も論理的では無く感性の作品ですので、、、)
その壊れていく様をボーッと観て、極彩色の画像を環境ビデオを楽しむ様に楽しめれば、そんなに悪い映画では無いと思います。
原作が好きで思い入れがあって観ると制作側の感性の毒気に当てられて嫌に成るし、主演女優の濡れ場に大きな期待を持って観ると金返せって事に成るし、、、
これ、矢張り賛否両論に成って然るべき映画かと、、、
ただ、主演女優始め俳優の方々の演技は素晴らしかったですよ。
トータルとして結構楽しめる映画でした。