先の稿にも書きましたが、土曜日(6月8日)はscore教授夫妻とM様宅へ御邪魔してました。
さて、M様のシステムですが
最初は長谷弘工業のコンクリートバックロードホーンを聴かせて頂きましたが、VP-2500SEで駆動すると、アンプの穏やかな軽めの音が上手くマッチして、スピードの速さを生かした実体感のある音でした。
しかし、我々の興味は、、、
ヨメの「あの団扇みたいなのが聴きたい!!!」
そう、知る人ぞ知る、FOSTEX GZ2001をモディファイした様なスピーカー。
伺えば、20数年以上前に懇意にしていたオーディオ店のオリジナルとか、、、
ユニット構成は、ほぼFOSTEX GZ2001と同じで、ウーファーはエッジレスタイプのSLE34W。
中低域、中域、高域にはそれぞれプリンテッドリボン型ユニットであるFS41RP、FS21RP、FT7RP。
非常に振動板が軽く、歪みの少ない、立ち上がりの早い音なんですが、、、
「最近殆ど聴いていない」と仰る所を無理を言って接続して頂き、、、
非常に軽やかで歪みの少ない穏やかな音。
特に弦の音は見事です。
まぁ、完全に個人的な好みの真ん中。
近寄って詳細を見ると
SLE34Wを納めてあるエンクロージャはオリジナル。材質は硬く締まった音でしたので、バーチか桜か樺か、、、それを貫通する様に太い鉄柱が立ち、そこに中低域以上のユニットが振動面を合わせて取り付けられてます。定位も良いはずです。
更に驚く事にはオリジナルネットワークのパーツが凄く良い!
コンデンサー、全部Black Gate!!!
そりゃ、気に入る音に成るわ、、、
ただ、M様自身は欲しい音の出るSPでは無い様で、「余りクラシック聴かないし、、、」
あれれ、勿体無いと思いきや、この後に若き頃録音したという阿川泰子さんのデビュー当時の2トラ38テープを聴かせて頂いたら、、、
納得致しました。
middyとLM91Aで鳴らされた音は、非常にライブ感のある見事な音でした。
この実体感は市販のソースではなかなか得られません。ミキサーから直落としの鮮度の高い音です。
確かにこの音はリボンやコンデンサーからは難しい様な、、、引っぱたく音は得意で無いし、、、
本当に20数年以上経過したテープとは思え無い保存の良い状態のテープで、同様のテープがラック一杯、、、これは本当に羨ましいです。
もの凄く良いリファレンス音源(それも、生音を聴いている)が山程手元に在る状態は、なかなか得られる物では御座いません。
いや、良いものを聴かせて頂きました。
休みの日に拘わらず、歓迎して下さったM様御夫妻、誠に有難う御座いましたm(__)m
宜しければうちの方にも遊びに来て下さいませ。
追記
凄く珍しいAMPEX621
残念な事に不調で、音出ず、、、