facebookでKopi-Hitam様が写真をアップしているのを見て、、、慌てて密林商会でポチ、、、
(最近このパターンが多すぎ、、、皆様に助けて頂いてます、、、)
本日届き、本日読了。
本作でこのシリーズは最終との事ですが、気持ちの良い終わり方でした。
但し、ファンとしては未だ未だ読みたいのですが、、、
ドラフィル!3ー竜ヶ坂商店街オーケストラの凱旋 美奈川護
帯より
「音楽の”竜”は、”王者”に挑む!
再び季節はめぐり、次の竜ヶ坂祭りに向けて練習を続ける『ドラフィル』のメンバーたち。しかしそのさなか、響介のもとにある奇妙な依頼が舞い込んだ。依頼者の名は、七緒の育ての親であり、彼女を見捨てたはずだった女性―一ノ瀬真澄。その内容は真澄の姉であり、世界的ヴァイオリニストの羽田野仁美が所有するヴァイオリンの鑑定であった。所持した者に不幸を呼ぶという呪いのヴァイオリン“チェリーニ”に酷似した、その楽器の正体とは?そしてドラフィルの演奏会の行方は―。」
全館まで同様の流れなんですが、解って来た人間関係を基に、登場人物の気持ちや考えがより掘り下げられて描かれてます。
暗く成っても不思議では無い話を、軽めのタッチの筆と活き活きしたキャラクター、そして縦糸である音楽の調べが救っています。
いや本当にクラシック好きは楽しめる小説だと思います。
本作での主人公は、ベートーヴェン作曲、ヴァイオリン協奏曲ニ短調。
それ以外にも、4章から成る本作でそれぞれ、第1章(第1楽章と記載されてます)にはバッハ作曲、無伴奏チェロ組曲第1番ト長調が。第2章にはドヴォルジャーク作曲、交響曲第九番ホ短調 第二楽章が。第3章にはブラームス作曲、ヴァイオリン協奏曲ニ長調 第三楽章がテーマ曲として割り振られています。第4章は前述のベートーヴェン。
その曲を再生しながら読み進めると、本当にしっくりと物語り世界に入り込めます。
ただ、曲の方が先に終わるので、その間は違う演奏者のを取っ替え引っ替え、、、
話そのものも結構楽しめるストーリーなんですが、この方の小説、本当にキャラクターが活き活きと動いて心地良いです。
ただ、そのキャラクターも徐々に背景が明らかに成るにつれ、シリーズを通して人間的側面に深みが出て来て更に楽しめます。そして、その方々がシリーズを通して成長していく。
本当に読後感の良い、気持ち良く読めるシリーズでした。
先に御紹介した、「
ドラフィル!―竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄」「
ドラフィル!2―竜ヶ坂商店街オーケストラの革命」の所で、感じた事は書き綴りましたので、余り重ねて書いても同じ事の繰り返しに成りますので、この辺りで筆を置きます。
でも、本当にクラシック好きは楽しめるシリーズだと思います。
是非!!!