観たい映画だなぁ、、、と思いつつ、上映館を探すのを忘れていたのですが(いや、この手の映画、絶対三重県には来ないし、名古屋も、、、危うい、、、)、偶々新名古屋ミュージカル劇場の近くの伏見ミリオン座で上映しているのを今日知って(前を通ったんですが、、、)、急遽梯子する事に。
伏見ミリオン座
観たかったのは
25年目の弦楽四重奏 2012年 ヤーロン・ジルバーマン監督作品
「チェリストの突然の引退宣言に狂い始めた完璧なハーモニー。最後の演奏会の幕は上がるのか・・・?」
結成25周年を迎えるフーガ弦楽四重奏団。その記念公演のリハーサルでチェリストがまさかの不調。
そこから物語は転がり出します。
淡々としかし裏の熱さや思いを含みつつ、物語は進んで行きます。
狂言回しはベートーヴェンが亡くなる半年前に完成させたと云う弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131、、、
途切れる事無く演奏するべきと作曲家に言い遺された全7楽章のこの作品。演奏中に狂っていくチューニング、、、しかしハーモニーは必要、、、
それが、この映画の全てのキーワード。
説明的台詞は極力削られ、場面や景色に語らせる映画的手法が上手く生かされています。
人間の生きていく業すら感じさせるシーン、シーンの積み重ねは、観ている側を映画世界に浸食するかの如く引き込んでいきます。
ただ、クラシック好きである程度の知識がなければ感じられない場面がある様な気も致します。
逆にクラシックファンの貴方、結構この映画、嵌まりますよ。
切々と伝わって来る気持ちの中で、物語が何処へ向いて流れていくのか、、、
ラストも非常に自然で、アメリカ映画的大団円に成って無い所が良かったです。
いや、楽しい映画でした!
追伸
家に帰ってからベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131を当然の様に聞き返してますが、矢張り名曲ですね(^o^)
アルバン・ベルク四重奏団のライブの演奏が個人的にはお気に入りです。