以前に映画化された作品が結構秀作で在った場合、リメークは結構難しいものとなります。
当然評価も前作と比べて分かれる場合も在れば、その作品だけで評価を得る場合も在りますし。
旧作を御紹介した時に観る予定だと書きましたが、、、
華麗なるギャツビー 2013年 バズ・ラーマン監督作品
1974年版とどうしても比較してしまいます。
そうすると、主演のレオナルド・ディカプリオ氏、ロバート・レッドフォード氏よりも原作のギャツビー像に近いかも知れません。見事に演じ切っています。
只男前度は、、、まぁ、これだけは主観ですので。
更に主観ですが、デイジーを演じるキャリー・マリガンさんよりミア・ファローさんの方が、、、
いえいえ、美人の基準は異なりますので。
それよりも演出です。
これは、、、好みで分かれるだろうなぁ、、、
前作がフランシス・コッポラ氏の脚本で比較的淡々とした流れで描かれていたのに対し、本作、確かに判り易い。
でも、演出過多と云う気も。取り分けCGの多用がそれに拍車を掛けている様な、、、
クルマを走らせるシーンでも今時のスポーツカーよりスタビリティ高いって、、、
それに劇中音楽、BGMとしてならアリでしょうが、パーティシーンやアパルトメントでの乱痴気騒ぎのシーンの音楽にラップって、、、
男性の衣装に関しては、本作は前作のラルフローレンの向こうを張ってブルックス。
これに関しては本作の方があの時代の服装に近い様な気もします。
前作の衣装は演出に合わせて結構品良く纏めてましたから。
ただ、この分かり易さが受けて、1974年版と違いヒット作品で収益も多く成功作になってます。
だから、リメイクとしては成功作なんでしょう。
何だか、リマスターされた昔の録音が世間で高評価を受けているのに、自分だけが昔の録音の方が良い様に思えて納得出来無い様な、そんな気分でもあります。
良くも悪くも今の時代の予算の掛かった大作ですね。
御覧に成ってみて下さい。本作の方が良いという声も多いのですから。