結局、映像化されてない新作も当然読んでしまいました、、、
(映像化された作品に関してのブログは
此方)
矢張り面白かったです。
この調子なら姫川玲子シリーズ、未だ未だ続くなぁ(^o^)
ブルーマーダー 誉田哲也
帯より
「あなた、ブルーマーダーを知ってる?この街を牛耳っている、怪物のことよ。
姫川玲子。常に彼女とともに捜査にあたっていた菊田和男。『インビジブルレイン』で玲子とコンビを組んだベテラン刑事下井。そして、悪徳脱法刑事ガンテツ。
謎めいた連続殺人事件。殺意は、刑事たちにも牙をむきはじめる。
超人気シリーズ、緊迫の新展開!」
話の展開の巧みさ、殺害シーンの描写のえげつなさは相変わらずですが、連続シリーズとして上手く人間関係の変化、感情の揺らぎを取り込みつつ、それでどうなるの?と云う刺激で読み手を引っ張ってくれます。
娯楽小説の王道の様な小説ですね。
確かに、現実的にこの犯罪は難しいのでは、とも思うのですが、そんな冷静さはお構いなしに引きずる勢いがあると思います。
現警察体制の不備をメッセージとして織り込んでいる部分もありますが、飽く迄隠し味。
ここまで読んできた読み手にとっては、ええっ?!って云う新展開もあるのですが、それも話の大筋には関係無く、それでも主人公の心は揺れ、、、
キャラクターが活き活きしているだけに、この辺りの恋愛小説的な部分も箸休め的に物語を彩っています。この辺りが無くて、ハードな警察小説一辺倒だったら、ここまで人気は出無かった様な気もします。
バランスの取りようが絶妙ですね。
新作の待ち遠しいシリーズが又一つ増えました。
娯楽小説として結構楽しめますよ(^o^)