ヨメが借りたのですが、観始めて
「何これ、、、」
「お前、何でこれ借りてん?!」
と、話たものの、観ていると面白い。
最初から最後までとても緩い展開で、グズグズなんですが、これを面白いと思えるかどうか、、、
評価は分かれる作品だとは思いますが、個人的には楽しめました。
シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア 2014年 タイカ・ワイティティ、ジェマイン・クレメント監督作品
映画の内容は、忘れました、、、
(済みません、観た方には御判り頂けると思いますが、、、御約束と言う事で)
失礼致しました。
モキュメンタリー映画です。
(ドキュメンタリー映画を撮っていると云う体裁を取った映画)
全編殆ど決めた台詞は無く、アドリブを中心に125時間撮って編集した87分の作品です。
その作りの緩さとそこからの見事な抽出が、ゆるゆるでアホらしい、でも笑える面白い仕上がりに繋がっていると思います。
ニュージーランドの首都ウェリントンで共同生活を営んでいる吸血鬼達を描いたドキュメンタリー映画と云う作りなんですが、グズグズの日常を送っています。
で、観始めて暫くして思った事は「この映画、オチどうなるの、、、?」
そう思わせる様な作品の空気であり、そこがこの映画の演出の見事な所だと思います。
(結構、ちゃんとオチはつきます、御安心を)
全編、ドラキュラ映画の御約束のパロディが鏤められていますし、狼男もゾンビーも登場します。
それも、普通に町内会で撮ったビデオの様に。
映画好きであればある程笑える小ネタ満載で、その上、緩い展開。
なのにストーリーはちゃんとあって(そう感じさせない見事な演出ですが)、87分で纏まっている。
飽きさせないギリギリで。
これは映画ヲタにはうけると思います。
トロント国際映画祭、シッチェス映画祭、スタンリー映画祭、フル・ムーン ホラー・ファンタジー映画祭、
ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭、メルボルン国際映画祭、ワルシャワ映画祭等で観客賞を総ナメしたのも頷けます。
ただ、ちゃんとした骨太の作品が好きな方だと、「下らない」の一言で片付けられる様な気も、、、
素人映画同好会の撮ったビデオ映画と紙一重で、商業作品として面白い映画に出来上がっている様な作品ですから。
個人的には面白い映画でした。
緩めのお馬鹿映画好きの方には太鼓判で御勧めです(^o^)