今日届いて今聴いていますが、とても素敵なCDだと思います。
いや、矢野顕子さん、元々歌は上手いのですが、これ程スインギーにシャウトする方だったっけ、、、
ピアノ2台が見事の交錯しつつバトルしつつ、ハーモニーを紡ぎ上げています。
来ていて本当に楽しいアルバムかと。
ラーメンな女たち -LIVE IN TOKYO-:矢野顕子×上原ひろみ
2016年9月15日にBunkamuraオーチャードホールで開催されたレコーディング・ライヴが収録されたCDです。
ライブらしく後半に成れば成る程調子が上がっていく御二人、白熱したステージが見事に収められているアルバムだと思います。ピアノのバトルもさることながら、衰えの無い矢野顕子さんのヴォーカルが素晴らしいです。円熟の歌声と言うには殆ど若い頃から劣化していない独特の歌声なんですが、表現が豊かに成ったと云う様な陳腐な言い方が出来無い、聴き手の心に染み込む様な唄い回し、そして時に激しくシャウト、極彩色の歌声です。
上原ひろみさんも心底楽しそうに鍵盤に向かっています。時に激しく絡み、時に柔らかく音を広げ。矢張り彼女も歳を重ね(若い若いと思って居たらもう37歳)表現に多様性が加わった様に感じられます。それが本当に上手く作用していると。
矢野顕子さんのソロライブだと、此の緊張感やエネルギッシュな盛り上がりは中々難しかった様な気も致します。はんなりと何時もの矢野ワールドは楽しめるでしょうが。丁度この歳の御二人が絡む事で、更に上の高みへと到達している様に感じるのですが、如何でしょうか。
そして、レコーディン・ライブなので、録音も比較的良好です。それよりもライブならではの緊張感や盛り上がりの方がこのアルバムを楽しいものにしているとは思いますが。(時折ミスタッチ?と云う音が入りますが、それもライブの良さでは無いかと)端正なスタジオ録音よりもライブ録音の方が、此の御二人の音楽的盛り上がりを上手く捉えられている様な気が致します。
楽しめますよ、このアルバム。