TA-300Bを手に入れた時も聴き比べしたのですが、気に成っていたPSVAN WE300Bを入手致しましたので、改めて。
PSVANE WE300B
並べてみました
上から
向かって左から、PSVANE WE300B、WE 300B (9813)、Svetlana 300B、Takatsuki 300Bです。
Takatsuki 300B以外は吊りフィラメントですが、フックの太さが明らかにWE 300Bのみ細いです。
全体のフォルムはPSVANEが僅かにずんぐりむっくり。
Svetlanaは球のトップの部分のガラスが僅かに出っ張ってますし、ゲッターリングの形が明らかに違います。
何より、光に透かした時、WEのみがガラスが薄く、縞状の陰影が見えます。
で、音なんですが、WE 300B(9813)を基準にして、此のアンプで比べました
スピーカーはALTEC 604E平面バッフル
で、Svetlana 300Bに関しての感想は
前回とほぼ同じ。
力強い音ですが、やや固さが耳に付き、響きが僅かに少ないです。
スッキリした音が御好きなら良いかもです。
TA-300Bも前回の感想と余り変わらないのですが、使い込んでいる内にしなやかさが出て来ました。
勿論基本は「クッキリした音というのが第1印象。やや高音側にバランスが寄る様な感もありますが、情報量は多いです。リップノイズやピアノのペダルの音等が一番良く判る球です。(音楽を聴くのに入らない様な気もしますが、録音の情報を出すという点では優れているかと)癖も少ないですし、日本的なとてもHiFiな球と言えるかもです。電気楽器の再現はこの球の方がWEより好ましい部分があったと思います。」(前回のコピペ)ですが、少しは響きも乗る様に成ってきたと。
WE 300Bとは違う球だと割り切れば良い球だと思います。
ただ、値段に難が御座いますが、、、
そして、PSVANE WE300B。
良い意味でWE 300Bの音に似ています、良く此処までコピー出来たと。
ただ、重箱の隅を突けば、音像の締まり方が緩いとか、生々しさが無いとか、弦の艶が、、、と、いちゃもんは付けられますが、それを言い出せば、古いWE 300B程素敵な音ですので、98年のWE 300Bなんざぁ、偽者と言われても仕方の無い所ですし、昨今の高騰具合を考えれば、選択枝としてアリの音だと思います。
悲しいですけれど真空管、消耗品ですから。
偶に取っ替え引っ替え、メモをとりながら聴き比べするのも楽しいものですね。
(正直、面倒臭いのが嫌いなので重い腰は中々上がりませんが、、、)