新しい作家さんでしょうか、スマホ小説で執筆されている方の様で、本作品スマホ小説大賞2014・エンタメ文芸部門賞を受賞されています。
確かに新しい才能を感じさせる作品で、こう云った若い作品を読む新鮮さは結構楽しいものです。
メンヘラ刑事 本田晴巳
メンヘラとは、2ちゃんねるのメンタルヘルス板にいるような人間のこと。ネットスラング。
またそれが転じて、心に病気を患った人を指す。
〜ニコニコ大百科より〜
主人公は警部補、梅林寺凛々子、23歳。東大文Ⅰ卒のキャリア。
「趣味は自殺方法の研究。将来の夢は、楽な方法ですぐに死ぬ事です」「あだ名は『メンヘラ』で構いません」と自ら言いきる変人。
そして、警部補竹山弥生(男性です)、35歳。体育会系の格闘能力の高い頭筋肉キャラ。
この二人が動く事により物語が進んでいきます。
スマホ小説らしい短文と台詞中心の小説で、リズミカルにサクサク進んで行きますが、表現とリズムが今時なので、爺には時に読み返す事も必要でした。
老化で頭の反射神経が落ちているのでしょう。
(これは最近のアニメを観ていても時折感じます。ペースに付いて行けない事が、、、細かな説明抜きで話が進む作品も多々御座いますので、最近は。空気読め!!!と叱られている様な気さえします)
最初は天才主人公による謎解き小説かなぁ、と思って読み始め、成る程その通りだったのですが、中盤からラストへの辺りで、メンヘラとなった原因(過去の事件)が前面に出て来て、結構面白い展開でした。
勿論、若さ故の荒さは見られますが、それすらも新鮮な気がしてある意味眩しかったです。
強引とも思える纏め、この力業は若さとスピードが無いと無理です。
書き手も読み手も若いからこそ成立する空間であると思います。
アニメと同じで非常にキャラが立った小説で、この辺りの極端さ(今時のノリ)に付いて行けるかどうかが読めるかどうかのボーダーラインではないかと。
こんな事を書いている時点で「五月蠅い、爺!!!」って言われると思うのですが、、、
終焉にかけての犯人も、非常に意外性は在ったものの、それだった能力的に矛盾しないかと云う疑問は残り、、、
(勝手に此奴が犯人だと思っていた人物の方が能力的には相応しいのですが、、、この辺りも、読み手としてのクマのセンスが古いのかも知れません)
偶々コンビニの店頭の書架にあったので手に取ってみたのですが、コンビニで小説の単行本が売られている事も珍しく、何かの縁でしょうか。
ネット上に続編を連載されている様で、続編が読めるかも知れません。
(纏まって活字で出版される事を期待致します)
ネット小説は、結構自分が面白そうなのはそこそこ読んで来ましたが、編集者による第三者的アドバイスや推敲不足の物も散見され、勢いがあっても独りよがりな小説が多い中、出版されるだけあって本作はそう云った物とは一線を画している様な気が致します。
結構新鮮に楽しめました(^o^)
設定がここまで強引なアニメも流石に珍しいのですが、、、、
この作品を一言で言うと、「戦車を使った武道である戦車道が華道や茶道と並び大和撫子の嗜みとされている世界を描いた物語で、兵器である戦車を少女達が運用するという、ミリタリーと萌え要素を併せ持つ作品。」(ウィキペディアより)です。
戦車戦の描写がほぼ作品の中心なんですが、これが非常に良く動いています。
まぁ、昔の手書きの頃には戦車、特に無限軌道(キャタピラー)を書くのは悪夢とされていましたが、今はCGの時代。
本当に正確なディールで戦車が描かれています。
この点だけでも、昔タミヤの戦車を片っ端から作っていた方は(クマもですが、、、)十二分に楽しめるアニメだと思います。
ガールズ&パンツァー 2012年 水島努監TVアニメ
先に記載しておきますが、クマは米国密林から米製のBli-Rayを2セット購入致しました。
これで船便を使って$68.85。
日本製を本邦密林から購うと27,000円程掛かりますので、どちらを取るかは、、、
但しこのセット、英語字幕が消せませんので、、、
画質は日本製の方が良いでしょうが、、、
さて、冒頭で書いた通りです。
話の骨格は今時のスポーツアニメと同様、ライバル校と戦って試合(戦車道全国高校生大会)を勝ち進んでいくと云うたわいも無い話なんですが、まぁ、それは横に置いておきましょう。
美少女学生アニメの基本骨格は押さえています。
いや、それはこの際どうでも。
出て来る戦車が戦車マニアから見ると興奮物で次から次へと。
主人公のチームだけでも独逸IV号戦車D型(後に改装されIV号H型仕様に)、チェコLTvz.38(後に無理矢理改造しヘッツアー38(t)に)、帝国陸軍八九式中戦車、独逸III号突撃砲F型、米国M3戦車、独逸VK4501(P)(俗称、ポルシェティーガー)、仏蘭西ルノーB1bis、帝国陸軍三式戦車(チヌですよ、チヌ!)と個性豊かどころか運用どうするよの多種多彩。
ライバル校も英国MK.IVチャーチル歩兵戦車、英国マチルダII歩兵戦車を有する学校や、ソ連T-34/76戦車、T-34/85戦車、KV-2戦車(おお!ギガント!)、IS-2戦車(俗称、スターリン)を有する学校等多種多彩で、当然の様に米国M4シャーマン 75mm砲搭載型戦車、M4A1シャーマン 76mm砲搭載型戦車、シャーマン・ファイアフライ、M4A6戦車と仕様違いも登場し、挙げ句に決勝戦の相手は、独逸パンターG型戦車、ヤークトパンター駆逐戦車、ティーガーI戦車、エレファント駆逐戦車、ティーガーII(俗称、キング・タイガー)、ヤークトティーガー駆逐戦車まで所有している上、なんと、あのマウスまで出て来ます、、、
これらが非常に細かなデテールまで再現されて比較的正確に動く上、操縦シーン、装塡シーンまで正確に細かく描かれています。
重さによって動きも地面の掘れ具合も異なって当然なんですが、それすらも当たり前の様に再現されています。
ある意味、戦車マニアの夢を具象化した様なアニメなんです。
(済みません、上記の戦車の大半が判らない方は、多分観ても全く面白く無いかも知れません、、、)
(マウス戦車が描かれた初めてのアニメではないかと、、、独逸VIII号戦車、Sd.Kfz 205。全長10.085 m、車体長9.034 m、全幅3.670 m、全高3.630 m、重量187.998 の化け物で、主砲55口径 12.8cm、副砲36.5口径 7.5cm、、、ヒットラーの妄想の具現化の様な戦車で、重過ぎて動けない、燃費悪過ぎで、試作段階で終戦に成りました)
他には独逸フォッケ・アハゲリス Fa 223 ドラッヘも出て来ますし、高校は何故か船の中にあって、その船も翔鶴だったりグラーフ・ツェッペリン、アークロイヤル、ニミッツ級、キエフ級、、、は、は、は、、、病的だなぁ、、、
ミリヲタが自分たちの満足が得られるアニメを全力で作ったとしか思え無いこの作品、多分面白い方には面白いかと、、、
今日は朝、職場に顔を出した後は家でゴロゴロしながらアニメ観て、、、
で、夕方、名古屋へ。
葉巻が切れましたので。
シガークラブ加納 (食べログは
此方)
この季節、道に面した戸は全て開いてます
今日はこのクルマだったので、、、
骨折の事が無くてもこのクルマの運転、ヨメ出来ません、、、
トマトジュース
ヨメは肌寒いとカフェラテ
スモークチキン
燻製臭が食欲をそそる一品。
シンプルに美味しいです。
トロトロ玉子のオムカレー
フワフワのオムレツが御飯に掛かったカレーです。
カレーそのものの味が美味しいし弱くないので卵が入っても負けてません。
上に載った肉はよく煮込まれた豚肉。良いアクセントになってます。
モカニューヨークチーズケーキ
デザートは殆ど自家製です。
甘さを抑えて柔らかく焼き上がったチーズケーキでしっとりした食感が最高。
珈琲味がとても上手くバランスしてます。
殆どの場合、御一人ですので時間の流れはゆっくり。
結構のんびりとした時間が過ごせます。
御馳走様でした!!!
発売日に密林商会から届いてはいたのですが、読み始めると止まらなく成る事が判っていたのと、他に読んでいる本もあって読み始めるのが遅く成りました。
しかし予想通り昨日の23:00に読み始めて、、、
いえ、勿論昼間は仕事をしていたのですが、、、
話のテンポも良く、物語世界に引き込まれグイグイ読み進められます。
とても読み易いファンタジー。
でも結構仕掛けもあって現実社会とも上手くリンクしていて中々深いテーマも。
楽しめました!
過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき
帯より
「居場所なんか、どこにもなかった―」
「悪意と暴力、蔑みと無関心が、やわらかな魂を凍りつかせる。 ネグレクト、スクールカースト、孤独や失意・・・・・・傷ついた彼らの心が共振するとき、かつて誰も見たことのない世界が立ち現れて―」
「早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことからヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、パクさんという大人と出会い、塔の中にひとりの少女が閉じこめられていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は、ある計画を立てる…。」
「「今」を引き受けて必死に生きるすべての人へ―心にしみこむ祈りの物語。」
結構テーマは帯に書かれていますので、まぁ、そう云った御話です。
SFであり、ファンタージーです。
ただ、矢張りこの方の筆は凄いですね。
書き方が上手い!!!
主人公の少年をラノベも読まなければゲームもしない、全くSF的設定に適応性を持たないキャラクターに設定して、ファンタジー系の物語に馴染まない読者でも理解し易い様に話を運んでいます。
この辺りは流石ですね。
この系列の話だと、ラノベに多く見られる傾向ですが、読み手を限定して「御約束」として設定を進めて仕舞いがちです。
更に主人公は平凡なのに何故か優れた資質を発揮して、、、は、は、は、、、
そう云った御都合主義的ヒロイック・ファンタジーでは全くありません。
登場人物の設定も現実的で地に足がついています。
だから、ファンタジーで終わらず物語として考えさせられるものに仕上がってます。
そう云った意味では、この手のファンタジーにアレルギーのある方にこそ読んで頂きたい様にも思います。
個人的には主人公の少年、中3なんですが、の考え方や言動がガキ過ぎて、読んでいても若干苛々致しましたが、これも宮部さんの演出や計算の内なのかも知れません。
読み手の感情を動かすのは優れた書き手の技だと思いますので。
登場人物のキャラクターが細やかに感じられイメージ出来る物語で無いと、そう云った感覚は読み手に生まれて来ないと思います。
全ての登場人物がその背景を含めてリアルに描かれているが故に、心の動きも感じられ読者の脳内で活き活きと動いて呉れます、現実の様に。
そして、それを土台にしているからこそファンタジーが見事に成立しています。
今回の作品でもそうですが、この方のファンタジー、小説云う表現方法を見事に使い切ってると思います。
映像化するとしたら、、、実写で表現すると凄く嘘臭い表現に成りかねない事も文字表現だと齟齬が生じ難い、そのギリギリの線をとても上手くトレースしていると。
アニメやゲームでも難しいでしょうね、この方のファンタジーを余す事無く移し込むのは。
そう云った意味でも当に小説家だと思います、宮部さんは。
話は変わって本書の表紙なのですが、物語に出て来るデッサンを思わせる古城の絵が黒板に描かれてます。
合成?と思ったら、少し前にネット上で「アナと雪の女王」のビジュアルを黒板に描いた写真が評判に成った、現役女子高生の"れなれな"さんが黒板に描かれた絵なんですね。
角川書店もやるなぁ!
「冬の公園を歩いていて思いついたお話しです。ラストで春がきます。」と作者さん自身がコメントされている様に上質のラストまで、ファンタジーに包まれた、リアルなテーマを描いた小説。
一気読み、保証致します。
何時も皆様有難う御座います。
本日、訪問者数500,000人を超しました。
此のブログを2011年7月6日に立ち上げて、もうすぐ4年です。
愚にも付かない事を毎日の様に書き散らしているだけのブログを読んで下さる方が、延べ数とは言えこの様に成るとは思ってもみませんでした。
本当にこれも読者の皆様の御陰です。心より感謝致します。
最初は趣味のブログとして始めましたが、徐々に普通の日記の様に成り、気が付けば「食べ物」の記事が一番多い様に、、、
(まぁ、食べるのも趣味ですから良いのですが、、、)
役に立たないブログですが、気儘に前を向いて続けたいと存じます。
宜しければ読んでやって下さいませ。
本当に有難う御座いました。