うちのSV-722EQはマッキントッシュタイプの回路です。
で、突然の爆弾発言!マッキントッシュの音って、そんなに好きじゃ無いんです。
よく昔からマランツ派とマッキン派でどちらが良いか、喧々顎学の論議に鳴ったと思いますが(古の昔の事です)、圧倒的にマランツ派でした。(今となっては何でも良いんですけれどね)
マランツのカッチリしたやや冷淡な音の方が肌には合っていました。
(実際、7と8は使っていました。良いアンプでした)
そんな人間が何故にマッキントッシュタイプのSV-722EQなのか、、、
少し話が長くなります。
前にも書いたと思いますが、最初の計画ではオールマイティなオートグラフを目指していました。ところが、SV-310EQ、重量級糸ドライブプレーヤーと纏めていくと、、、BlueNoteが鳴らない!!!
音楽として響かない!これ、ジャズも聴く人間のシステムとしては致命的です。
四日市に「SAVOY」と云うJAZZ Barがあります。何時も気持ちの良い音でジャズが流れています。
此処のマスターと親しくさせて頂いているので、オートグラフが入って直ぐから何度か聞きに来て頂きました。いらっしゃる度にオリジナル盤を持って来て呉れます。で、BlueNoteが鳴らない、、、
どうするか悩みましたが、EQで音を調整する事を思い立ち、取り敢えずSV-722EQの比較試聴に刈谷へ。
それまで、やっぱりマランツタイプの音の方が好きでした、SV-722は。
しかし、BlueNoteばかり持って行って聴くと、マッキンタイプだとコーネッタレプリカでも凄くジャギーな音に成る!思った通りでした。音に油分が足り無かったんです。
これでSV-722EQ購入は決定。幸いSV-A1があるからプレーヤーも含めて音が作れます。
SX-722EQに使用した線材はWE 22GA絹巻きエナメル線です。22Gの銅単線をエナメルで覆って絶縁しそれに絹糸を巻いて綿の被膜で覆ってある線です。使った理由ですか、、、本気で何となくです。良いような気がしたからと云う全く科学的で無い判断です。
これがその線材を使った中身
撚り線のようなしなやかさは全くありません。作成は、、、地獄を見ました、、、
よい子は決して真似しないでね!キットはデフォルトで組む!よい子の約束だぁ!
(呉々も自己責任で宜しくです)
真空管は、ムラードだと綺麗な艶が乗りすぎる、テレフンケンだとカッチリしちゃう、で、GEを選択しました。楽天的な好青年(ちょっと間抜け)のイメージですか、、、
と、此の原稿の為に久しぶりにSV-722EQを開けたのですが、動かしたせいか、、、断線してるやン!!!
エナメル剥いて
半田やり直し(少し被膜が焦げました、、、)
テスター当てて通電に問題なし。
蓋を戻してっと、、、蓋の叩くと響くのが気に成るなぁ、、、
ついでだ、foQ張っちまえ
(上手く使うと有効な制振素材だと思います。安いから試してみて下さい。これも勿論自己責任で)
配線を戻して、試運転
良い音です。心持ち重心が低くなったような、、、
先程の話の続きですが、狙いは当たりでオートグラフレプリカからジャズらしい音が出るようになりました。しかし、CDが、、、
結局この話はALTEC604E平面バッフル導入で完結しました。
SV-A1、SV-722EQ、SV-310、SV-91B、ALTEC604Eでジャズを聴くと、うちの部屋の天井が下がって、ジャズ喫茶の音に成ります。此の、少しどろっとした脂ののった音が聞きたかったんです。
聴いているのは
凄く御機嫌なアルバムです。
以上、一般的に何の参考にも成らないSV-722EQの御話でした、、、