以前から何回か御邪魔している店なんですが、平日と第2、第4土曜日の昼間しか営業されていないので、なかなか行けません。距離もそこそこありますし。
で、今日は朝から頑張って行ってきました。
京都のおうどん屋さん たなか家
「セルフうどんの たなか」 改め
「田中製麺所」 改め
「京都のおうどん屋さん たなか家(や)」です。
外の看板
3回目の移転で、やっと落ち着かれたようです。今はご実家の片隅で開業されています。
マニア過ぎて寝る暇を削って作っても、現在の営業形態が限度!
今日は比較的空いていましたが、11時前に着いたので(朝寝坊したため、、、)順番が回ってくるまで15分位は待ちました。
ほとんど讃岐のうどん屋さん
2回移転されてますが、今回の店舗が一番立派です!
そう云うのは気にしないで下さい。事実讃岐のうどん屋さんもっと凄い店、沢山在ります。
御主人です
何時も愛想良く接客されています。
大学で生物工学を学び、、、色々あってのうどん屋さん。実験の再現性を重要視しつつ日々精進されています。
で、初代の店の時からのファンですが、確実に進歩されています。
今のレベルは結構凄いです。
店のシステムは讃岐の一般的なうどん屋さんと同じで、入り口で注文して、御盆を持って待ち、その間に天麩羅等を注文し、レジで会計して席へ移動する、セルフです。
(讃岐の場合、店によって色々異なるので、初めての店では人の流れを観察するのが必要ですが、、、)
今日頂いたのは
生うどん(冷や)一玉
茹でたてのうどんを冷水で締めた状態に葱と醤油をかけただけの物。
これが最高に美味しいです。麺が美味しい場合、醤油垂らしただけで食べるのが最高なんです。
エッジが立っているのに柔らかく、その上最後まで粘る腰!!!
あつ卵うどん 中
卵御飯のうどんバージョンです。
通常讃岐では「釜玉」と称され、釜揚げ状態のうどんを用いますが、此処の店では冷水で締めたうどんを暖めて用いています。
次から次へと茹でていますので、本来の釜揚げも供給可能と思われますが、麺の性状からこの様な状態のようです。
もちもち、ぐにゅぐにゅの麺が卵に絡み最高です。
(「釜揚げ」とは、茹でて水で締める前の麺の状態で、讃岐以外の地域で饗される一度締めたうどんをお湯に入れて出すのは「湯だめ」と呼称して讃岐地方では明確に区別されておりますので、念のため。初めて讃岐にうどんを食べに行った時、「釜揚げ」を頼んで、20分待たされました、、、当然なのですが)
きつねうどん 中 揚げ1枚追加
お揚げさんの甘さが汁に加わり、至福の一品。
写真で、しっかりエッジの立った麺を御覧頂けるかと。
このお店は讃岐うどんなのですが、かけ汁は炒り子のみならず、鰹節等も加えている様で食べ易いです。
カレーうどん 中
しっかりしたビーフカレーが掛かっています。
これ、有る時と無い時が有り(カレー仕込むのに限界がある様で、、、)、有ればラッキーです。
そうそう、関西ではカレーの肉は牛肉以外は認められておりませんので、念のため。
中辛のスパイスとブイヨンの効いたカレーとうどん汁のハーモニーが堪りません。
天麩羅 手前から海老、鶏、茄子、竹輪
比較的揚げたてが食べられる確率が高いです。次々に揚げていますので。
ちなみに関西ですので胡麻油では無くサラダ油の天麩羅です。
(個人的には江戸前の胡麻油の天麩羅の方が好きです、ほんと、勝手な奴!)
此方のうどんは腰の強い(硬い)剛麺系のうどん(讃岐の名店ですと惜しまれつつ閉店した宮武うどん、山内うどんがこの代表選手)では無く、グミ系と呼ばれる柔らかいけれど腰の粘るうどん(中村、谷川米穀店が代表選手)に近いのですが、エッジもしっかり立っているという高度なバランスのうどんです。讃岐でも中の上クラスか、もう少し上だと思います。このレベルのうどんなら。
(喫茶店よりうどん屋さんが多い讃岐ですので、此処の中級店なら他の地方では上級店ですので)
お近くの方は是非御試し下さい。食べる価値はあると思います。