現代思想等を出版している青土社の雑誌でユリイカと云う雑誌を御存知でしょうか。
およそ、ありとあらゆる物が特集の対象。
今年の特集名を挙げるだけでも、「村上春樹」「ジャン・ジュネ」「ソーシャルネットワークの現在」「宮沢賢治」等々、、、その特集の主題に対し、様々な著者がそれぞれの切り口で評論しています。
面白いので、以前から偶に買って読んでいます。
今回、amazonを見ていて買ったのがこれ
涼宮ハルヒのユリイカ
涼宮ハルヒの新刊(ライトノベルつまり小説です)が4年振りに出版された事で特集されたようです。
少し涼宮ハルヒシリーズに関して少し述べておきます。
(うちのブログに来られる方で読んだ事のある方は少ないでしょうから、、、)
角川スニーカー文庫から刊行され、活字にも拘わらずシリーズで600万部を優に超える売り上げを上げており、現在11刊まで刊行されています。小説としては2003年6月に「涼宮ハルヒの憂鬱」が初版されています。
派生した作品は数知れず。2006年4月には初アニメ化。京都アニメーションによる作品で、原作を見事に映像化し大ヒット。2010年には劇場版アニメ「涼宮ハルヒの消失」上映。
で、2007年に刊行されるはずだった「涼宮ハルヒの驚愕」が伸びに伸びて2011年刊行。初回発行部数513,000部(但し、2刊セットのため実際は1,026,000部)。
この出版数が、活字離れの現在に置いて、小説の出版数として如何に驚異的かは容易に御理解頂けると思います。
話の内容は、ネタバレになるので止めときましょう。
自由奔放な女子高生の涼宮ハルヒ(主人公)が周りを巻き込んで、転がる物語です。
(凄く問題のある纏めの様な、、、)
当然の事ながら、全巻読んでおりますし、アニメも全部見ております。
ライトノベルやアニメは、それをそのまま楽しめば良いもので、評論対象としては?ですね。
古くはアウトのヤマト特集に始まり、ガンダムの時の解説、評論集。そしてヱヴァンゲリヲン。
今までそれこそヒットした作品に対して様々な評論集が刊行され、それなりに目を通していますが、まぁどれも蛇足の感は拭えません。
ファンにとってはファン同士のオフ会の様な評論の方がまだ読みやすく(アンチであっても)、読んだのかどうか判らない様な評論は底が見えてしまって、、、
ユリイカの今回の特集号はそれなりに読んでいる事が判る評論集でしたので好感は持てました。
もし、現在のアニメを中心とするサブカルチャーに興味がおありでしたら、読んでみて下さい。
そして、面白そうなら、原作を読んで下さい。
こう云うストーリーについて行ける頭の柔らかさを持ち続ける事が重要だと思います。
さて、何処まで頑張れるか、、、、最近自信ないなぁ、、、