単にチューニングカーが走る漫画なんですが、、、
好きで、ずっとシリーズを追って読んでいます。それだけの話でも無いから、、、
湾岸ミッドナイト C1ランナー 楠みちはる
湾岸ミッドナイトの本編は週刊ヤングマガジンに1990年から2008年まで長期連載され、コミックスは全42話。
この作品はその発展的続編です。
ただ内容はどちらも同じ、単にチューニングカーが走る漫画。
では、何が面白いのか、、、正直、クマにとって此の漫画、走るシーンなんて殆ど要らないです。
まぁ、無いと成り立たないから良いんですけれど。
そうでは無く、チューニングを始め車趣味のほぼ本質を、臆面も無く、タブーも無く語り尽くす所、其処が面白いんです。
ただし、その面白さは身銭を切って泥沼で色々した人間しか判らない。
判った振りは出来ても実感出来ない。そう思います。
例えば、ノーマルのタイヤで、サスペンションとショックアブソーバだけ硬いのに換えるとどうなるか、、、一寸速く走ると、殆どの交差点でタイヤ鳴りますよ。
ノーマルの車でインチアップしてタイヤの幅を広くすると、、、はい、ハンドル取られる上に、接地面積当たりの重量が減りますので、却ってグリップが悪くなる事も。
全て自分で経験しました、若い頃。
そして、全ての性能を上げていくと、ボディにしわ寄せは来て結局車の寿命は短くなります。
その事が、当たり前の様に此の漫画には其処此処に語られていきます。
チューニングなんて反社会的行為だと。
その語られる言葉に心底共感出来るから、面白いと思って読めるのかも知れません。
多分そんな読み手は、ごく限られた一部の変人だとは思いますが。
若い頃、国産の某車のエンジンに手を入れて、ターボも換え、ブースト圧も上げ、追加インジェクター加えて別体のコンピュータで燃調取り直し。勿論たこ足。燃料ポンプも交換。
サスペンションもショックアブソーバーも買えて車高調整可能。
ブレーキパットもキャリパーもホイールも、タイヤも換えて乗っていた事があります。
260馬力は出ていましたっけ、、、フル加速だったら3速でホイールスピン、、、
早い話がボディが負けて、トラクションが掛かって無いんですよ。
ドリフトするには良かったのですが、、、
散々やって悟りましたね、車はボディも含めたバランスだと。
(上記の御託、オーディオの話を全く無趣味な方が読むと同じ様な内容だそうです、、、)
まぁ、その経験から「そうそう、その通り」と思ってこの話が読めるのだと思います。
魔法の様に早くなる話は無く、余り勝ち負けも関係なく、、、禅問答みたいな漫画だなぁ、、、
多分、車ヲタ以外には全く面白く無いかもです。
しかし、このノリだったら、オーディオ漫画も可能な様な、、、
読む人居無いか、、、