昨日本屋さんの店頭で発見!
しかし、この方、本当に多作です。にも拘わらず、一定のレベルをキープする能力には本当に感心致します。
そして、本作も、期待を裏切る事無く佳作短編集でした。
素晴らしい!
虚像の道化師 ガリレオ 7 東野圭吾
サクサク読めて出かけて居たにも拘わらず、一日で読了。
このかっぱえびせんの様な「止められない、止まらない」と云う感覚を読み手に持たせる、飽きさせない筆力は本当に素晴らしいと思います。
お馴染みの「ガリレオシリーズ」ですから、湯川准教授を初めとしてお馴染みのメンバーが登場。
この辺り、愛読者は直ぐに入って行けて楽です。
個人的には、今回の短編集では内海薫刑事の登場が少なかったのが、、、残念ではありますが。
相変わらず、湯川准教授の推理がロジカルで、気持ち良く読めます。
推理に破綻が少ないんですよね、このシリーズ。
論理的に推論し、仮説を立て、事実で裏付ける。
一般的な自然科学の手法そのものの推理ですので、馴染めます。
4編の短編、全てに湯川准教授の物理学的知識が活躍する訳では無いのですが(2編はトリック、判っちゃいました、、、物理学絡みの、、、)、それでもこのシリーズは良いと思います。
キャラの立った主人公や脇役の動きを見ているだけで、十二分に楽しめますから。
その辺りはシリーズ物の良い所ですね。
脳内で活き活きとキャラが動いてくれますもの。
読み手をそうさせるのが書き手の筆力なんですが。
「刑事はさらに不可解な謎を抱え、あの研究室のドアを叩く」
良いですね、この帯の煽り。その通りです。
秋にはガリレオ8も刊行されるとの事(帯に記載がありました)。
これも大変楽しみです。
サクサク気持ち良く読める短編集です。ファンの方は是非!