Soap Opera、米国でお昼に放送されるTV帯ドラマ(日本で言う「昼メロ」ですか、、、)のスポンサーが石鹸メーカーが多かった為、この名称が付きました。
そのSoap Operaとして1966年から1971年まで放送されていた同名のドラマの映画版。
それがこのダーク・シャドウです。
原作がSoap Opera、だからそれ以上でもそれ以下でも無いんですって!
ダーク・シャドウ 2012年 ティム・バートン監督作品
あの、ティム・バートン監督とジョニー・デップ氏のタッグと成れば、観客は期待しますが、、、
まぁ、「マーズ・アタック」の大監督ですから、、、
(個人的にはこの映画好きです。本国でも酷評されましたが、、、)
二人とも制作にも関与しているのですが、間違い無く懐かしいSoap Operaを真面目にリメイクしたかっただけ、、、
ですから主要舞台も1972年。
これを現代に持ってくると原作からずれますし、この映画の面白さが出ない、、、
予算も非常に掛かっていて、150,000,000$、、、でも米国での興行成績はこれを十分上回るものだったようです。
原作のSoap Operaを知っている観客には非常に好評だったようです。
真面目に予算掛けて作ってますもの。城の様な家は建てるし、工場は作るしで、街一つ作ってますもの。
俳優、配役も非常に良く考えられていて、演技も素晴らしいものが有ります。
表情の動き一つ観ていてもプロだと感心させられる様な。
アクションシーンも力が入っていて、殆どスタント無しのワイヤープレイ。
動きも良く、アクション映画としてすら評価出来ます。
でも、原作はSoap Opera、、、ストーリー云々をいっちゃぁ、お終い、、、
で、その辺りの感覚がこの映画を楽しめるかどうかの分かれ目。
飽く迄映画に「何か」を求める方は観ない方が、、、金返せって言いたくなるかも、、、
まぁ、ホラーやアクション、怪獣映画に「何か」を求められてもねぇ、、、
舞台が70年代だけに、あの時代独特の文化も満載。
サイケだヒッピームーヴメントだと次から次へと。
それを観ているだけでも楽しめます。衣装の時代考証も完璧だし。
そして音楽。
あの時代の音楽が好きな人間にはこれも最高。
映画が始まって先ず流れるのがMoody BluesのNight in White Satin!!!何て、凄くマニアック!!!
映画観終わってから、LP引っ張り出して聴いてました、、、
娯楽映画としてシンプルに観れば楽しい映画です。
いや、この監督、矢っ張り凄いわ!Soap Opera原作にしてこれだけ金掛けて、まんまのストーリーで映画化する奇人はこの方だけでしょう、、、