以前、SchubertのString Quartet No.14のHagen QuartettのCDに関して
書いた時のコメント欄で、色々な演奏を勧めて頂き、それが切っ掛けでそう云えばと、手持ちのレコードの色々な弦楽四重奏団を聴き直しました。
その時に印象に残ったのがAlban Berg Quartet。
それで、手に入れて良く聴いているのが、こちらのCD BOX
Beethoven
the Complete Strings Quartets
Alban Berg Quartett
EMI
5 73606 2
どの曲を聴いても凛とした音で、切れが良い。
透明感の強い音で、ベートーベンの気難しさ、真面目さを感じさせながら深刻になら無い演奏で、個人的に凄く好きです。
録音も、オンマイク気味で此の演奏の怜悧な部分、抑制の効いた感情を上手く浮かび上がらせていると思います。
で、愛聴盤の一つなんですが、後年、ライブ録音のみで再録音されているのを知り、そちらの方が良いという意見も散見され、ポチりました。
(4枚組のセットが2セットなので若干こちらの方が高いけれど、内容を考えると、、、昔のクラシックのLP、凄く高かったし、、、)
Beethoven
Strings Quartets Vol.1
Alban Berg Quartett
EMI
TOCE-16051~54
Beethoven
Strings Quartets Vol.2
Alban Berg Quartett
EMI
TOCE-16055~58
こちらは全曲ライブ録音。なのでライブで演奏された順番で収録されています。
で、聴き比べると、、、
この評価は好みだと思います。
ライブの緊張感に加えて、前述の録音よりもふくよかさやしなやかさの加わった演奏の様に聞こえます。
殆ど傷の無い演奏で、録音も程良い臨場感。
ただ、先のスタジオ録音の様なシャープさは少し影を潜めている様な感覚も、、、
個人的にはどちらもアリで、聞きたい気分で使い分けに成りそうです。
しかし、こうして同じ曲でも色々な演奏を聴き比べると、印象が異なって面白いですね。
どの演奏が良いとかの判断は出来ませんが、自分が好きか嫌いかは判断可能ですし。
個人的にはプラジャーク四重奏団の演奏も大好きです。
ベートーベンの弦楽四重奏、他に御勧めがあればコメント欄で御教授下さいませ。