警察小説なのですが、舞台は事件現場でも警察内部でも無く、警察学校。
そこでの遣り取りがこの小説の通りであるならば、、、
なかなか行きたく無い所。
でも、確かに警察官と云う、専門職を形成するには(非適正者を篩い落とすなら)必要なのかも知れません。
ただ舞台が舞台だけに、トーンが暗い、、、
教場 長岡弘樹
帯より
「君には、警察学校を辞めてもらう。
この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。
全てが伏線。一行も見逃すな。」
全てが伏線、、、と云う程直球のミステリーではありません。
登場人物は癖があり、それ以上に癖がある教官、、、
その結構ドロドロした、複雑な想いと現実の絡み、結構重いです。
それと、物語の舞台やテーマの為かも知れませんが、若干筆が重ためで、キャラ立ちが甘い、、、
だから、物語が転がり難い、、、入り込み難い、、、
まあ、クマの個人的な好みもあるので難しい所ですが、飽く迄私見として。
一つ一つのエピソードの極端さも若干興ざめな所で、警察学校が本当にこんな所ならサイコパス多すぎと思うのですが、現実は厳しいながらも根明の人間の多い健全な所のようですので、安心なのですが、、、
小説としても余り現実からずれるのも何だかなぁと云う所もあり、、、
若干の読後感の悪さと共に色々考えさせられた小説ではありましたが、、、
作者さんと波長が合わないのかなぁ、、、
なんか、帯を見ると、「全国の書店員さん大興奮」の様なんですが、、、
こう云う煽りまくりも余り宜しくない様な、、、