途中から引き込まれ、止める事が出来ず、、、最後まで。
(なので、2日程ブログの更新が停止状態だったんです、、、)
非常に良く出来たエンターテイメントSF小説です。
設定も上手いし、持って行き方も巧。
下手なハリウッド映画よりも圧倒的映像感でグイグイ押してきます。
まぁ、直木賞は、、、年寄りは付いて行き難いからなぁ、、、
ただ、、、、
ややこしい事には、、、
作者の高野和明さん、3年程米国の大学で映画を勉強しながらスタッフとしても働いてますが、そこで何を吹き込まれたのか、、、
済みません、日教組が支持する自虐史観を受け入れられない方、読まない方が良いかも知れません。
正直、著者の見識の無さに唖然とすると思います。
ジェノサイド 高野和明
「BOOK」データベースより
「急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。」
「ジェノサイド」という言葉をWikiで見ると、「国外強制退去による国内の民族浄化、あるいは異民族、異文化・異宗教に対する強制的な同化政策による文化抹消、また国家が不要あるいは望ましくないと見なした集団に対する断種手術の強要あるいは隔離行為など、あくまでも特定の集団等の抹消行為」と記載があります。
で、そのままのこれがテーマなんですが、実は一方からの「特定の集団等の抹消行為」だったはずが、抹消される側が「特定の集団等の抹消行為」が簡単に可能な能力を持っていたと云う皮肉な題名です。
ネタバレすると面白さ半減なので、非常に感想が書き難いのですが、人類の血塗られた歴史にピリオドを打つ存在が現れたというか、、、
プロットも構築も比較的しっかりしていて、アイデアも中々。
特に中盤からラストまでは本当に止められない面白さで、「この話、どう成るの?」と、焦って読み進めるしかありませんでした。
結構下調べもされていて、巻末には参考文献多数。
取り分け言語や空間認識の話は凄く興味深く面白かったです。
更に数学的思考の話も。
素直に面白い小説であった事を認めます。
それだけに、、、
何処で吹き込まれたのかこの作者さんの歴史認識、中共や南鮮、日教組御推薦の自虐史観そのもの、、、
未だに論議のある南京虐殺は事実らしいですし、朝鮮併合は武力侵略だそうです、、、
(当時、財務相がどれだけ反対したか、、、朝鮮併合、、、)
更に反米傾向なのか、登場する亜米利加大統領はステレオタイプのアホ、、、
自衛隊上がりの傭兵は切れ捲りの精神異常者、、、
読みながら、「はぁ、ちゃうやろ〜ボケ!」と何度突っ込みを入れたか、、、
なので、此の辺りを流せないと、小骨の様に引っかかり続け、、、楽しめないかも知れません。
(日本の大陸侵略は事実として、それなら、南鮮の軍が越南戦争において越南で何をしたか記さないと、それこそ片手落ち、、、)
そこの所を横にさえ置けば、非常に楽しめるSF大作である事は否定出来ません。
正直、御話としては凄く楽しめました。
著者の間違った歴史観の押しつけを除けば、、、