「
25年目の弦楽四重奏」を観た時に、伏見ミリオン座でポップでキャッチなポスターに目が留まり、観たいなぁと思っていた作品です。
ラブコメの王道を行く様な映画ですが、そこは仏蘭西映画、作りが洒落てます。
更に、スポ根要素満載ですので、男の方でも十分楽しめる作品かと。
タイピスト! 2012年 レジス・ロワンサル監督作品
1960年に少し前でしょうか、仏蘭西が舞台のこの映画、オープニングの雰囲気からレトロで見事にタイムスリップさせて呉れます。
全体の作りも当時の映画のテンポを意識したもので、話も単純。
とても懐かしい気分にさせて呉れます。
そう云う感覚の無い方でも、判り易いストーリー、王道の様なラブコメ、当時の風俗を感じさせるオシャレな服、色々な切り口で楽しめる映画だと思います。
此の当時は本当にタイプライターの早打ち大会があった様で、そのドキュメンタリー番組を見て監督がストーリーを思い付いたとか。
但し、思った事は「スポーツにまつわるロマンチック・コメディが撮れるんじゃないか」ですが、、、
ええ、この映画ではタイプライターの早打ちはスポーツとして扱われています。
ですからヒロイン、自転車に先導されてトレーニングラン、、、
あしたのジョーか、、、
(まぁ、某アニメでもロボットを操縦するのに鉄下駄履いて階段をランニングしているシーンが、、、)
まぁ、そう云った意味では下手なアニメより笑えるシーン満載です。
ヒロイン、どじっ子属性まで持ってますし、、、
ヒロインを演じたデボラ・フランソワさん、パッチリ丸い目の可愛らしい顔立ちで、本作の雰囲気にピッタリです。
だけで無く、役作りの為特訓して、タイプライターを打つシーンでは吹き替え無し、早回し無し、CG無しとの事ですのでとても驚かされますが、、、
完全な予定調和で安心して観られる映画なんですが、親子の情や様々な恋愛が上手く折りこまれていて、結構飽きさせません。
結構楽しめる映画だと思います。
で、クルマヲタですと、当時のクルマが沢山は知っているシーンがあって、完全コマ送り、、、
それに、仏蘭西映画だけあって、全体の空気が重たく無く、洒落た仕上がりに成ってます。
こう云うラブロマンスだと嫌がらずに観に行けるのですが、、、