完全に作者の趣味本!
にしては、中々良く出来た話で続く第4巻。
結構楽しみにして居ります、出版されるのを。
今回はゲーム以外に宮部さんの専門分野の1つに絡んだネタがてんこ盛り。
まぁ、結局ディープなヲタネタには代わらないのですが、、、
ここはボツコニアン 4 ほらホラ Horrorの村 宮部みゆき
帯より
「長靴の戦士ピノとピピが迷い込んだのは、三角錐の頭をした人々が支配する、怖いような怖くないようなホラーゲームのボツの世界!村を脱出した二人が向かうのは、住民がすべて偽者になっている街。大人気“ユルユル系”PRGファンタジー!第4巻もホラーからSFまで、禁断と掟破りのてんこ盛り!巻末ふろく・宮部みゆきのトリセツに逆インタビュー!」
「宮部みゆき もうひとつの顔」
「大人気、ユルユル系RPGファンタジー! 第4巻もホラーからSFまで、禁断と掟破りのてんこ盛り! 」
前半は第3巻からの続きの話です。
企画段階でボツになる様なホラーゲームが舞台ですので、話もゆるゆる。
それよりサブイベントを介しての第8章が面白いです。
今回は宇宙人の侵略ネタで、ゲームよりSFネタ満載。
とは言え、SF読んだ事のない方だと小ネタの面白さ、全く判らないかも、、、
(ヲタだと間違い無く腹抱えて笑えますが、、、)
ロボットの名前がアシモフ、ハインラインやクラーク、ギブスンだったり、、、
因みにサイバーパンクSFで有名なウィリアム・ギブスンを読んだ事があるなんて相当なSFヲタだけだと思うのですが、、、
アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン、アーサー・C・クラークは普通に読んでいる作家さんとして、、、
他にもハードSFの雄、グレッグ・イーガンや心理面を掘り下げた、ジェイムズ・ティプトリー・Jr.、、、
困ったもんです。作者大暴走、、、一般読者を置いて、、、
(まぁ、このストーリーそのものがボツゲームの世界を冒険するRPGですからねぇ、、、)
挙げ句に、登場人物の1人の台詞をそのまま引用すると、
「僕、オースン・スコット・カードも好きなんだけどなぁ。最近、「エンダーのゲーム」が派手に映画化されたし。新しいところではコニー・ウィリスもーーそうそう、伊藤計劃は? 彼の名前は欠かせない!」
だから、きりがないからやめとけ。
以上、引用。
はい、どれだけヲタやねん、、、
(この台詞に納得しているクマも変ですが、、、)
本当に宮部さん、ますます個人的趣味に走って楽しんでられます。
そして、作中に居直った様な文言が、、、
「何なら書きましょうか、四千枚。」、、、
ソロモンの偽証ですか、、、正々堂々と自爆されています、、、
第1巻、
2巻、
3巻と続いて第4巻。
コアな読者が存在するのか続いて呉れそうですこのお話。
さぁ、SFのつぎは何処に行くのでしょうか、、、