一応、読んだ本と観た映画の完走は出来る限り記録に残す様にしているのですが、偶にどう書こうか途方に暮れる事があります。
悪くは無い、でも、どう書くかと云うと筆が進まない、、、
まぁ、それでも拙い感想を書くのも良いかと思ってその時が書くのですが、、、才が無いのが一番の理由でしょうね、上手く纏まらない。
まぁ、この映画もそんな感じで、、、
はじまりは5つ星ホテルから 2014年 マリア・ソーレ・トニャッツィ監督作品
主人公はオバチャン、40歳。
職業はホテルの覆面調査員。
なので、映画に世界中の5つ星ホテル、それもスイートクラスの部屋が出て来ます。
旅行好きにはこれだけでも眼福。この映画を観る価値は十分にあると思います。
ただ、だからと云ってこの邦題はなぁ、、、
原題がVIAGGIO SOLA、一人旅だから此の方が余程この映画らしい題名なんですが、、、
独身で仕事に打ち込み、覆面調査員として世界を股に掛け飛び回る主人公ですが、私生活には色々不安や問題もあり、友人や妹にも各々の人生があり、気が付けば一人。
ラストの方で共感しうる人物に出会いますがそれも、、、で、自分を見失い掛ける物の、、、
と云う、見た目優雅な職業と現実に挟まれた初老の女性の揺れ動く心をソフトタッチで描いていますが、基本的な画像が美しく、俳優さん達の演技も極めて自然体で本作の空気に良くあっていて上手く仕上がってます。
アングルや描写が女流監督さんだけあって洒落ていて細やか。
ただ、野暮な爺には多分メッセージ性を持って選ばれた衣服もよく判らず、豪華なホテルも羨ましくも無く(欧羅巴の高級ホテル、下手に泊まると男性の場合ドレスコードが面倒な上に慇懃無礼な対応に辟易する事もあり、3つ星辺りが熊にはお似合い)、、、
女性の人生を描く映画としてならもう少し感覚的共感を持てる状況なら面白かったのでしょうが、それも若干、、、
初老に成って今更慌てなや!としか、、、
とても上手く纏まった佳作だと思いますし、伊太利亜映画らしいなぁとも思いますが、感覚的にシンクロしないとこの手の映画はイマイチ感じるものが少ないです、野暮な爺には。
人生は基本一人旅と云う作品のメッセージには同意するのですが。
しかし、高級ホテルのスイートでも音楽が聴ける様なシステムの在るホテルって殆ど無いんですねぇ、、、
そこに関しては発見でした。
テレビは置いてあるのに、、、