封切られたのは2015年11月21日。
中々観に行く事が出来ず、まぁ、その内Blu-Rayが出たら買うかと思って居たのですが、大ヒットで超ロングラン!
3ヶ月経った今も映画館で掛かっているんですよね。
なので観てきました、仕事終わってから。
行ったのは「
109シネマズ名古屋」。
屋上駐車場からの夜景
笹島操車場跡地に作られた施設ですので、名古屋駅の直ぐ傍です。
ガールズ&パンツァー 劇場版 2015年 水島努監督作品
TVシリーズと同じ監督さんで、スタッフも被ってます。
なのでノリは同じで劇場版だけにハッチャケてます。
ストーリーはTVシリーズの後日談。
観た事無い方の為に本編の前にストーリーを御復習いするショートムービーが流れます。
大丈夫です、ぶっ飛んだ「戦車を使った武道である戦車道が華道や茶道と並び大和撫子の嗜みとされている世界を描いた物語で、兵器である戦車を少女達が運用するという、ミリタリーと萌え要素を併せ持つ作品。」と云う設定を受け入れる事さえ出来れば、何ら問題は御座いません。
ストーリーは単純且つ明快です。
TVシリーズの焼き直しと言っても良いかと。
しかし、映画版だけあって予算を使えたのか、描写が細かいです。
全く文句の無い戦闘シーン。
確かに、一部、本当の戦車だったらああいう風には運用出来ないよね、、、、って云うシーンもありましたが、アニメと割り切ればアニメらしい表現と納得出来ますし。
そして、緩急を上手く付けた脚本、演出、見事だと思います。
娯楽作品と割り切っても120分の長尺を全く飽きさせずに見せる能力は素晴らしいと。
萌えアニメと戦車バトルの融合と言われる本作ですが、多分作り手の方々は戦車を描きたかったのでは無いかと。
商業作品としての商品力の為、萌えアニメ要素が前に出ていますが、ミリヲタアニメを作りたかっただけでは無いのでしょうか。
そう思わせるだけの細かな戦車の描写です。
TVシリーズでは「マウス」を登場させてミリヲタを唸らせましたが、劇場版ではT28重戦車を登場させて楽しませて呉れました。
こんなの知ってる奴、ミリヲタ以外居無いでしょう、多分。
他にもマニアックな戦車がスクリーンを自由自在に走り回ります。
フィンランドの戦車なんて初めて見たし、、、
とは言っても、戦車戦で誰も負傷しないし死亡もしない、それがこの作品の御約束。
撃っているのは実弾なのですが、、、
不謹慎かも知れませんが、それが平和なこの国のアニメの現状。
又、細かな戦史ネタも鏤められています、203高地とか。
旧帝国陸軍ネタは「突貫!」「突撃!」だし、、、(^0^;)
英軍ネタは戦車の中で御茶飲んでますし、、、
そんな細かな描写、正確なディテールが積み上げられているから面白い作品に仕上がっているかと。
それが、クライマックスの殆ど台詞の無い真剣な戦車戦に集約されてます。
明るい青春スポーツアニメとして観て頂ければ良い作品だとは思うのですが、何故これが此処までウケたのか、、、
そう云えば、昨日のレイトショーの観客もオッサン率高かったし、矢張りタミヤ世代御用達なのかも、、、