2011年封切りの「アンフェア the answer」の続編にしてシリーズ完結編。
2006年1月10日から2006年3月21日まで放送されたテレビドラマが最初ですから、足掛け9年での完結です。
主役の篠原涼子さんの美貌は殆ど劣化しませんでした。
そこはとても素晴らしいかと。
アンフェア the end 2015年 佐藤嗣麻子監督作品
前作に引き続き、監督&脚本は佐藤嗣麻子さん。
テレビシリーズから全ての脚本が彼女の手に成る物ですから、物語の殆どは彼女が紡いだものと言っても良いかも知れません。
テレビシリーズが暗めのトーンで語られるサイコミステリーだったのに対し、映画版で舞台が拡大し、警察を裏で操る闇組織に焦点が移っていきましたが、段々作品の色が変わっていった様な、、、
確かに、主人公に対して誰が味方で誰が敵か判らない、裏切りに裏切りを重ねる先の見えない物語と云う骨格は最後まで同じでしたが。
国家の裏で暗躍する闇組織に対抗するには、1個人の警部補では現実不可能で、幾らドラマとは言え無理が、、、
闇組織もチャッチイですし、、、
普通の犯罪物(サイコ的犯罪ですが)として、比較的綺麗に纏まっていたテレビシリーズに対して、映画ではスケールアップを狙って、却って齟齬が生じた様な気がしてなりません。
御馴染みのシリーズの続きとして観れば、馴染みのキャラクターが関わった世界観が保たれているので、直ぐに作品には入れますし、それなりに面白いです。
基本的に好きでなければ映画版まで観ませんから。
ただ、映画として良く出来ているかと尋ねられると、難しいです。
ファンにとってはそんな事はどうでも良いかも知れませんが。
先にも書きましたが、主役の篠原涼子さん、相変わらず御綺麗で主人公のキャラに徹し演じ切ってられます。サービスシーンも御座いますし。
テレビシリーズからの加藤雅也さん、寺島進さん、阿部サダヲさんも良い味で何時ものキャラ。
前作からの佐藤浩市さんは存在感のあるキャラで、まぁ、こうやって並べると俳優さんたちが見事な演技で何時ものキャラを活き活きさせているから、続編として観てしまうのかもしれません。
前作同様、23億円を越す興行成績のヒット作、テレビシリーズからのファンなら楽しめるかと。