何やかんやで、完全にブログ更新サボってました。
まぁ、寄る年波に勝てず疲労蓄積が原因として置きましょう。
(単純にサボっていただけですが、、、)
腰を据えて観たのは25年以上ぶりですね、、、前に観た時はレーザーディスクでした。
御覧に成った事のある方も結構いらっしゃると思います。
結構ヒットしましたから。
多分感想は、賛否両論かと。
感動のストーリーを期待して観ると、、、多分肩透かし、、、この雰囲気、空気、映像、間を楽しめるかどうか、、、楽しめる人間は名作と評価するでしょうし、そうで無ければ退屈極まりない駄作と評価すると思います。
舞台は米国、モハーヴェ砂漠に在るカフェ、ラスベガスの近く。
何も無い道沿いにポツンと存在するカフェが舞台です。
そう成ると、米国映画だと思われるでしょうが、西独逸映画です。
ですので、舞台は米国、登場人物の殆ども米国人(主人公のジャスミンは独逸人)なのですが、全体のトーンは若干重ための欧州映画。
此の、ミスマッチが醸し出す独特の雰囲気がこの映画の真骨頂だと思います。
とても丁寧に風景描写するカメラワーク、無駄に見える様なカット、それらが何とも言えないこの映画独特の色になっています。
主人公が独逸人の中年の婦人だけに、寂れたモーテルに対して持った印象、そしてその後の行動。
独逸文化が米国文化にぶつかった様な展開。
でも、細かな説明は全く無し、、、この辺り、米国映画では絶対に無い様な運びだと思います。
そして、脳天気にハッピーエンドには成らず、シニカルなハッピーエンド。見事に欧州映画だと。
ストーリーを求めると説明不足もあり、淡々とした展開に???と成って、退屈な映画だった印象のみが残るかも知れません。
が、雰囲気や空気感を楽しめると、色々と行間が楽しめて面白さを感じると思うのですが、どうでしょうか。
個人的には結構好きな映画なんですが。
美男美女は全く出て来ず、主人公は独逸人の中年の御婦人と米国人の中年の御婦人、、、
でも、登場人物皆に味があって、リアルに感じられる、でも普通じゃ無いキャラクター。
そして舞台は砂漠の道沿いの寂れたカフェ&モーテル。
そんな、異世界の様な、でもリアルな時間を見事に切り取って描写した名作です。
御覧に成っていない方は是非。
但し、楽しめなかったら、、、御免なさい、、、